鼻のお悩みに関する約9割近くが、やはり「鼻そのものを美しく高くしたい」というものです。
患者様のご要望は大きく分けて二つあり、第一には「鼻根部(鼻の付け根の部分)を高くし、鼻筋を通したい」というもの。
第二には「鼻尖部(鼻先)を高く、スマートにさせたい」というご要望です。
東アジア人の鼻は低く小さいという特徴を持ちます。
鼻の皮膚・皮下組織は厚く鼻尖部が丸みを帯びたいわゆる「団子鼻」、鼻翼が横への張り出したいわゆる「あぐら鼻」、また正面から鼻の穴が見えるなどでお悩みの方が多くいらっしゃいます。
美しい鼻といっても、人にはそれぞれ個人差があるため一概にどの高さが良いというものではありませんが、一般的には以下のような基準があります。
・横からみた際に鼻の一番低い場所の角度(鼻前頭角)が120度
・眉間から鼻の付け根(鼻根)と鼻根から鼻の頂点(鼻尖)の角度(鼻顔面角)が30度〜35度
・左右の目頭どうしの距離と鼻の横幅が同じで35ミリメートルほど
・鼻尖から鼻柱の直線と鼻の付け根から唇にかけての角度が90度〜95度
・顔を横から見た際、鼻の先端と顎の直線(エステティックライン)より唇が後ろにある
数値はあくまで基準ですが、鼻の整形をお考えになる際にどの部分を重視したら良いのかの参考となるでしょう。
・鼻尖が幅広く丸い
・鼻の穴が正面から見える
・鼻翼が横に広がってい
・鼻が短く鼻尖が上を向いている
日本人の鼻の美容手術では、基本的に鼻を高く長くするので何らかの移植材料が必要になります。
隆鼻にはシリコンインプラントが広く用いられていますが、鼻尖部の形成には鼻中隔軟骨、耳介軟骨、肋軟骨などが用いられます。
鼻は顔の中で最も成長が遅い部位です。
個人差はあるものの15歳ごろまでは形が変化するため、若年の方は16歳以降に整形を検討することをおすすめします。
鼻は普段はあまり意識されることがないですが、他の部位同様にとてもデリケートです。
整形手術に用いられる人工軟骨(シリコンプロテーゼ)、あるいはヒアルロン酸が鼻先の皮膚を圧迫するような入れ方をしてしまうと、最悪の場合は壊死してしまう可能性もあります。
安くて手軽という理由で選ぶと取り返しのつかないことになりかねないため、鼻整形は技術力に自信がある美容整形クリニックで受けることを強くお勧めします。
鼻の整形のリスクは主に、
・感染症やプロテーゼのアレルギーによる炎症反応
・施術後の鼻の形が想像と違う
・鼻の内部に皮膜ができてしまうことによる違和感
というものがありますが、どれも医師の技術やカウンセリングの不足が原因と言ってよいでしょう。
術式によって大きく変わりますが、プロテーゼを用いた施術の場合は30年以上は持つとお考え下さい。
これはプロテーゼはあくまで人工物であるため、年数の経過により徐々に経年劣化が起きるためです。
ほかにも、加齢により鼻を支える軟骨の骨密度が減ることで鼻全体の形が変わってしまうということもあります。
実際に当院へご相談に来られる際に、具体的にどの施術をうけたいのか決めておく必要はありません。カウンセリング時に患者様の希望する鼻の理想像をしっかり把握したうえで、専門医として最適なご提案をいたします。
鼻を高くスマートに見せたい場合には、シリコンプロテーゼや自己軟骨を挿入する隆鼻術や、ヒアルロン酸注入により実現できます。
自己軟骨はもちろん、シリコンやヒアルロン酸もアレルギーが発生しづらく効果が実証されているものですのでご安心ください。
いきなり手術を行うのに不安がある場合はヒアルロン酸を最初から高い効果を得たい場合にはシリコンや自己軟骨の施術を選ぶとよいでしょう。
他人から自分の鼻の穴を見られている気がする。鏡でみたときに鼻の穴の大きさが気になってしまう。そのようなお悩みには鼻孔縁下降術がおすすめです。耳の裏側から軟骨を皮膚を鼻孔内に移植し、鼻の穴が大きく見えてしまう原因である鼻孔縁の皮膚と粘膜側の皮膚の不足を解消します。
鼻尖が丸い、いわゆる団子鼻には鼻尖形成術が最適です。
鼻の大きさを作り出している軟骨の形を施術により調整し、必要に応じて耳介軟骨などを移植することで理想の鼻先を形成します。
クリニックにより同じ名称でも術式が異なる場合があり、中には鼻の軟骨を糸で寄せるだけの施術が行われている場合がありますが、この方法ではほとんど変化がありませんのでご注意ください。
鼻が横に広がっていて小さく見せたい場合には鼻翼縮小術があります。
鼻腔内から鼻翼基部を切除するSeltzer法、鼻翼をくさび形に切除するWeir法のうち鼻の状態や仕上がりのご希望に沿って最適な方式をご提案しています。
39歳
25歳