当院の「切らない眼瞼下垂」や「切る眼瞼下垂」は保険適応できますか?という質問を数多く頂いておりますので、眼瞼下垂の保険について詳しくご説明致します。
結論を先に述べさせていただくと、当院に限らず美容を目的とした眼瞼下垂手術に保険を適用することはできません。
(患者様がご自身で加入されている生命保険や医療保険の「手術給付金」などが受給できる場合はございます)。
これは日本の法律では美容を目的とした手術の多くは保険が適用される「保険診療」ではなく、「自由診療」という別のものとして扱われるためです。
形成外科クリニックで診察を受けた際にまぶたを引き上げる筋肉や神経に問題があるとして、眼瞼下垂症の診断を受けた場合のみ健康保険適用での手術を受けることが可能となっています。
この場合での手術は機能改善を目的としたもので他の人から見て整っているかといった審美的な点は全く考慮されません。これは審美的な目的が入った段階で保険適用の条件そのものから外れてしまうためです。
一部の形成外科では美容的な要因を加味した施術を謳っていますが、あくまで考慮されるだけで当院のような専門的な美容クリニックのそれとは別物と言ってよいでしょう。
そのため、美容目的での眼瞼下垂手術の保険適用は日本国内では受けられない、とお考え下さい。
眼科や形成外科で眼瞼下垂と診断され、手術を受けた場合には健康保険が適用されて自己負担は3割となります。
では、眼瞼下垂の手術に保険が適用できる条件とはどのようなものでしょう。
さまざまな条件がありますが、わかりやすい判断基準としては以下のものがあります。
・眼瞼下垂と診断される
・美容目的ではなく治療が必要とみなされる病気やケガの治療のみを目的としている
・国が認めた治療法もしくは厚生労働省が承認した薬品での治療
最初に眼瞼下垂と診断される必要がありますが、ここは美容外科でも変わりません。
患者様の症状を確認し、上まぶたで瞳の黒い部分がどれだけかぶさっているか。まぶたの筋肉が衰えて額に力が入ってしまっていないか。視野に制限が発生してしまっていないか。
などの指標を確認して判断いたします。
二つ目と三つ目が美容外科で保険が適用できない大きな理由です。
「治療が必要とみなされる病気やケガ」ということは、外見の美しさを目的とした美容外科での治療の時点で当てはまらず。美容外科で行われる施術のうちの美を目的としたものは、症状を改善するための治療法ではないため「国が認めた治療法もしくは厚生労働省が承認した薬品での治療」という基準にも該当しません。
眼科や形成外科での手術に保険が適用されるのは 眼瞼下垂が治療が必要とみなされる病気の扱いであり外見に考慮しない治療法による施術であれば保険の適用条件にも当てはまるためです。
保険の適用条件を満たしていたとしても、仮に眼科や形成外科で美を目的とした手術を行ってしまうと適用外となります。
つまり、美容を目的とした美容外科の手術では日本中どこのクリニックであっても、法律上保険は適用できないのです。
眼科や形成外科でのお話とはなりますが、保険診療であっても眼瞼下垂の症状の進行具合によっては保険が適用されないので注意しましょう。
あくまで保険が適用されるのは病気の治療であるためです。
担当する医師によって判断基準は若干異なりますが、軽度の眼瞼下垂では実害が出ていないため美容目的であると判断され適用されないこともあるようです。
重度の眼瞼下垂は、上まぶたが瞳孔の半分以上被さっており生活に支障がでるほど進行している状態です。一度鏡をみて確認してみるとよいでしょう。
もちろん、美容外科の手術にはそのような区分けはなく、軽度でもしっかり対応しますのでご安心ください。
日本の健康保険による医療サービスは、「保険診療」と「自由診療」という二本柱で提供されています。
健康保険が適用になる一般的な治療。
通常自己負担は3割。機能の回復や病気や怪我など。
健康保険が適用にならず、全額自己負担。
最先端医療といわれるものや、健康上の理由以外で行われる美容医療など。
なぜ当院での保険診療が受けられないかというと、「混合診療規制」という国のルールがあるからです。
「混合診療規制」とは、保険診療と自由診療を同じ患者様に同時に実施すると、保険が使える治療内容にも保険使えなくなり、全額負担となるというものです。
保険診療の治療内容が含まれていたとしても、全て自由診療と同じ扱いとなります。
このルールがあるのは、健康保険による医療サービスを国民全体に広く公平に提供していくためです。
美容外科で提供する医療には保険が使えないものが多く、患者様のニーズに答える為には、保険の使えない治療やケアを実施できる「自由診療機関」としての運営が一般的です。当院も基本は自由診療となります。
その為、「切らない眼瞼下垂」「切る眼瞼下垂」どちらの場合であっても保険を使うことはできません。
眼瞼下垂の保険診療は、比較的大きな総合病院(形成外科・眼科)に行けば受ける事ができます。
ただし、「切る眼瞼下垂」手術のみとなります。
では、形成外科や眼科はなぜ「保険診療」として手術を受けることができるのでしょう。
それは当院のような美容クリニックと形成外科とでは、治療の目的が異なっているためです。
形成外科・眼科では、症状を解消する為に治療が行われます。
体に機能的な異常を伴う変形や傷跡がある場合に、修復・再建するのが目的です。
骨や関節のトラブルが主に整形外科で治療されますが、形成外科は少しそれに似て眼瞼下垂を瞼の働きの異常と捉え、それを解消しようとするものです。
注意していただきたいのは、目的はあくまで異常の解消であってそこにデザイン性が関与する余地は一切ないということです。瞼をうまく開くようにする事が形成外科の目的となっており、外見の整形との最大の違いがここにあります。
実は「保険診療」であっても、もし仮に美容外科の要素が入ってしまうと「自由診療」となり保険が適用できなくなってしまいます。また、「保険診療」は基本的に切る眼瞼下垂の手術のみでありメスの使用や一度行ってしまうと元に戻す事も出来ません。
【治療目的】瞼をうまく開くようにするなど
美容外科では、容姿に関する希望を叶える事を目的としており、審美性を重視し患者様をより美しくする事を専門としています。
体の働きに全く問題がなくても、外見上、気になるところがあるなら、そこを美しくして精神的な満足感をもたらすことを目的としています。
眼瞼下垂も機能的な不具合だけではなく顔立ちの問題として捉え、機能の回復はもちろん、外見をより美しくするのが美容外科のアプローチです。
【治療目的】たるんだ瞼を持ち上げてすっきり見せる・目力をアップさせるなど
このように「形成外科・眼科」と「美容外科」の治療の目的は異なります。
保険適応できる「形成外科・眼科」なのか、外見からの美しさを求める「美容外科」を選ぶのかは患者様次第となります。
眼瞼下垂でも、メスを使わずに「切らない眼瞼下垂」とメスを使用して「切る眼瞼下垂」どちらの治療が自分に合っているのか、
またどのようにして眼瞼下垂が改善できるのか患者様の中にも悩んでらっしゃる方は多いかと思います。
当院の「切らない眼瞼下垂」とは、その名の通りメスを使わずに切らずに眼瞼下垂の治療を行います。
切開法に抵抗のある方や手術自体に抵抗がある方には、トライアルシステム(※)により、安心して手術がうけられます。
切らずに行う事で、術後に状態を確認して元に戻す事も可能です。
眼瞼下垂の中でも重度の眼瞼下垂の方や他院で眼瞼下垂の治療済みの方ですと、切開法をお勧めする場合もございます。
切開での眼瞼下垂手術が必要な患者様には、帝京大学医学部付属病院・形成外科教授でもある当院の小室祐造教授が担当となります。美容大国であるアメリカへの留学経験を持ち(エール大学形成外科)、とても経験豊富な医師でもあります。
小室教授により、切る眼瞼下垂でも外見へのアプローチが出来るためより高いクオリティの治療が受けられます。
小室祐造教授のプロフィールはこちらよりご覧ください。
ただし、上記での説明でもあるように切らない眼瞼下垂・切る眼瞼下垂なのかは患者様の瞼の状態を診察してみないと分からないので、是非一度ご来院ください。
トライアルシステムとは、眼瞼下垂もし患者様にとって納得の状態でなければ、元に戻し返金するという他にはない当院独自のシステムとなっています。
ごく稀ですが、手術中や手術後に患者様が期待していた状態になっていない場合があります。
その際には、元の状態に戻して手術料金を返金します(麻酔代・薬代を除く)。
また、手術中や手術直後だと判断が難しい為、手術後5日間生活してみて、それでも希望していたイメージではなかったり、切らない眼瞼下垂では状態が改善しなかった場合でも、トライアルシステムにより元に戻して返金することが可能です。
切らない眼瞼下垂のページにて詳しく説明があるので是非ご覧ください。
当院での眼瞼下垂の手術は、保険適応できる病院での治療と比べ、少し高いと感じられるかもしれません。
しかし、保険診療の場合、容貌での希望がきかないといった事やご自身の希望と違ったまぶたの状態になってしまっても元に戻す事が出来ないというリスク・デメリットもございます。こちらを理解した上で、それでも経済的に負担の少ない方法を優先される方は大学病院などの保険診療機関へ行かれる事をお勧めします。
費用よりも見た目の美しさを優先して考えていらっしゃる方は、保険適応はなく全額負担となってしまいますが、美容外科での治療をお勧めいたします。
なお、「切らない眼瞼下垂」の治療は高度な技術が必要な為、他院での治療したがすぐに戻ってしまったという事例も多くございますので、しっかり医師を選ぶようにしてください。
当院にはトライアルシステムがありますので安心して治療を行えるかと思います。
患者様の眼瞼下垂の状態を実際に拝見してからの判断となりますので、まずはカウンセリングにお越しください。
ご予約に至るまで、お電話やメールでの無料相談や画像相談などでも受け付けております。