年々瞼が分厚くなってきたと感じたり、物が見にくいと感じた経験はありませんか?
目元は印象を大きく左右させる部分なので、一度気になってしまうと鏡を見る度に気になってしまう方もいると思います。
その瞼の脂肪や厚みは、もしかしたら眼瞼下垂かもしれないと勘違いされているのではないでしょうか。
その瞼による悩みが眼瞼下垂のものなのか単に瞼が腫れぼったいものなのかによって治療内容が異なりますので、患者様ご自身の状態については自己判断せずに、専門機関で診断をしてもらうのがおすすめです。
- 本記事では、以下について詳しく解説を行います。
- 腫れぼったい瞼の原因
- 腫れぼったい瞼を改善する施術2選
- 眼瞼下垂について
- 眼瞼下垂を放置しておくと起こりうる大きな問題2つ
- 眼瞼下垂を改善するためのおすすめ美容施術2つ
眼瞼下垂について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
「眼瞼下垂とは?原因とよく間違われる症状から治療法までを詳しく解説」
1、腫れぼったい瞼の原因
腫れぼったい瞼の原因は、以下の4つです。
(1)一重
腫れぼったい瞼の原因として、一重の状態が考えられます。
一重は、生まれつきまぶたの褶(折れ目)がない、または浅い状態のことです。
基本的に原因としては、生まれつき(親の遺伝)の場合がほとんどです。一重の改善策としては、二重切開や二重埋没が有効とされます。
また、一重の改善策は単なる二重整形術に該当するため、保険適用の手術は受けられず自費での手術を受けることがほとんどです。
(2)むくみ
原因の2つ目は、むくみのケースです。
むくみによる瞼の腫れぼったさの多くは、生活習慣や体質が原因となっていることがほとんどです。
そのため、改善策としては塩分を控えるなどの食生活の見直しを始めとした生活習慣全般の見直しや腎機能のチェックが必要です。
(3)瞼の脂肪が多い
瞼の脂肪がそもそも多いことが、瞼の腫れぼったさを感じる原因として挙げられます。
上瞼にはROOFと呼ばれる皮下脂肪と眼窩脂肪が存在し、この脂肪の量が多いと、目元が腫れぼったく分厚い印象になります。
改善策としては、二重切開手術の際に不要な量だけ脂肪を除去することです。
(4)たるみが強い
加齢により瞼の皮膚がたるむと、目元が重たく瞼の厚みを感じるようになります。
改善策としては、上まぶたの一部を眉毛のすぐ下のラインに沿って切開し、余剰皮膚を除去してたるみを取る眉下切開がおすすめです。
眉下切開はダウンタイムや副作用が少なく、自然なたるみが形成されることが特徴です。
2、腫れぼったい瞼を改善する施術2選
前述したように腫れぼったい瞼を改善するためには、二重切開と眉下切開が有効な施術法となります。
それぞれ下記に詳しく解説します。
(1)二重切開
腫れぼったい瞼の原因となる脂肪を改善するためには、切開による二重手術「二重切開法」が一番効果的です。
二重切開法とは、まぶたを切開して支持組織と癒着させることで、半永久的な二重の構造を形成する施術方法です。
二重切開は切らないで行う二重埋没法に比べ、デザインの自由度と二重ラインの持続力があることが大きな魅力で、特に瞼の脂肪が多く腫れぼったい方や、以下のような方へおすすめの術式です。
- 一度の施術で確実に二重にしたい方
- 埋没法での手術が難しい方
- ダウンタイムが取れる方
瞼の脂肪が多い場合、埋没法による糸の固定だけでは理想的な二重にならないケースが多く(はね返す力が強く元に戻りやすい)切開法をおすすめする場合があります。
当院で行う二重切開法には「全切開法」と「部分切開法」があり、それぞれの特徴は以下の通りです。
①全切開法
全切開法は、作りたい二重ラインに沿ってまぶた全体を切開し、目頭から目尻にかけてしっかりとした二重を作る術式です。
切開した部分をまぶたの筋肉や瞼板に縫い合わせて強力な癒着を作るため、二重ラインが消失するリスクが低く、半永久的な結果が期待できます。
特にまぶたが厚く腫れぼったい方に推奨され、しっかりした二重ラインを作りたい方向けの方法です。
ただし、切る範囲が広いため、ダウンタイムが長いというデメリットがあります。
②部分切開法
部分切開法は、まぶた全体ではなく、数㎜程度2ヶ所程を切開して二重を作る術式です。
傷痕を最小限に抑えたい方や、ダウンタイムを短縮したい方に向いていますが、全切開法に比べて二重ラインが消失しやすかったり、切開した部分としていない部分との差によって凸凹が目立ったりするデメリットがあります。
当院では基本的に全切開法を行いますが、ダウンタイムが長く取れない方や傷痕をあまり残したくない方に関しては部分切開を行うこともあります。
また、まぶたに脂肪が多く腫れぼったい方は、眼窩内脂肪の切除を同時に行うことで、よりスッキリとした二重を作ることができます。
二重切開法はメスを使用するためダウンタイムが長くなりますが、その結果として得られる二重は半永久的で非常に安定しているのが特徴です。また、デザインの自由度が高く、幅広の二重も可能です。ダウンタイムは避けられませんが、傷痕はほとんど目立たず、手術を受けたことがわかりにくいというメリットもあります。
二重切開について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
「二重切開」
(2)眉下切開
加齢による腫れぼったい瞼のたるみを改善するためには、「眉下切開」が一番効果的な施術です。
年齢を重ねると、皮膚の老化や筋力の衰えによってまぶたの皮膚がたるみ、そのせいで目元が重くなったり視界が狭くなったりと支障がでてきます。
この「眉下切開術」は、文字通り眉毛のすぐ下を切開して上まぶたの余剰皮膚を切除し、たるんだまぶたを引き上げてスッキリさせる治療法です。
上まぶたのリフトアップも叶うため、皮膚の被さりによって元々の二重幅が狭くなってきた方は「たるみ取り」「二重幅の出現」を同時に改善することが出来ます。
また、眉毛ラインのすぐ下を切開するため、術後の傷痕や腫れが目立ちにくい傾向にあります。
眉下切開術は、以下のような方へおすすめです。
- まぶたのたるみで視界が狭くなってきた方
- 目元の印象を大きく変えずにたるみを改善したい方
- たるみのせいで年齢より老けてみられる方
- まぶたのたるみにより二重幅が狭くなってきた方
- まぶたの皮膚がまつ毛の上に乗ってしまっている方
- まぶたが厚い方
- 元々一重の方
手術の流れとしては、以下の通りです。
- まずは切開部分にマーキングをし、局所麻酔を施します。
- マーキングの線に従って、幅10㎜程度まぶたを切開していきます。
- 頭側の切開線は一部眉毛内に切り込む形にすることで、術後の傷痕跡が目立ちにくくなります。
- 皮膚切除後、場合によっては目の周囲にある眼輪筋の切除も行います。
- その後、縫合をして手術は終了です。
眉下切開について詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
「眉下切開」
3、瞼に脂肪がついている状態と眼瞼下垂は関係していない
腫れぼったさによる瞼の重みと、眼瞼下垂の発症による瞼の重み、開きづらさを混同してしまう患者様がいらっしゃいますが、瞼に脂肪がついて重くなった状態と、眼瞼下垂による重たさの症状はまったく異なります。
瞼の脂肪による場合は、目元が腫れぼったく、瞼の被さりがある状態です。
それに対して眼瞼下垂の場合は、脂肪がついた場合とは違い下垂のせいで眉毛とまつ毛の距離が間延びしてしまって、目元が窪んだり眠たそうになっているせいで、重たさや開きづらさを感じる状態のことを指します。
ここからは、眼瞼下垂についてと眼瞼下垂を放置しておくと起こりうる問題2つについて解説をしていきます。
(1)眼瞼下垂とは
(参照:真崎医院症例写真)
眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、まぶたを持ち上げる筋肉にトラブルが生じ、上まぶたの位置が正常な位置よりも下がってしまい黒目の部分が隠れ物が見えづらくなったり瞼が重たく感じたりする状態をいいます。
眼瞼下垂の症状の急激な悪化はありません。時間をかけて徐々に進行していくため、中には眼瞼下垂に気が付かず、周囲の人に「眠そうだね」と言われて気付く場合もあるのです。
眼瞼下垂の症状は軽度のものから重症まで幅広いため「眼瞼下垂かもしれない…」と感じたら日常生活に支障が出る前に治療をしておくことをおすすめします。
(2)眼瞼下垂を放置しておくと起こりうる大きな問題2つ
眼瞼下垂を放置しておくと、様々な問題が起こりえます。
例えば、眼瞼下垂を放置しておくと起こりうる大きな問題は、以下の2つです。
- 目元や顔貌の変化
- 頭痛や肩こり、眼精疲労などの身体症状が起こる可能性がある
それぞれについて詳しく解説を行います。
➀目元・顔貌の変化
眼瞼下垂になると、目の開きが悪く黒目が隠れてしまったり、左右で目の大きさが異なったり、まぶたの窪みや間延びした二重幅のせいで眠たそうな印象になったりと、元々の顔立ちに対してネガティブな変化がでてきます。
また、まぶたの筋肉が傷んでうまくまぶたを引き上げられなくなるため、無理に目を見開こうとして、無意識の内に眉毛を上げるようになります。
そのせいで、額に力が入ってシワが寄ってしまいます。
これらの症状によって、目元や顔全体の印象が変わってしまい、実年齢よりも老けて見える原因になってしまうのです。
②頭痛や肩こり、眼精疲労などの身体症状が起こる可能性がある
眼瞼下垂になると視野を広げようとしてまぶたを無理に見開いてしまうので、頭痛が起こりやすい傾向があります。
無意識の内に眉毛を上げるために、額の筋肉である前頭筋を過度に緊張させていることが原因です。
また、眼瞼下垂を放置することによって肩こりも起きやすくなります。
特に、肩こりは重たいまぶたの代わりに顎を上げて物を見ている方に起こりやすく、肩の僧帽筋を常に緊張させていることが原因です。
眼瞼挙筋を補助する「ミュラー筋」というまぶたの筋肉は交感神経が支配していて、眼瞼下垂になって腱膜が瞼板から外れると、この筋肉に負荷がかかって交感神経が強く働き、全身の筋肉にも緊張が伝わります。
このように、眼瞼下垂によるまぶたへの負担は顔全体に及び、さらに全身にも関係しているということです。
4、眼瞼下垂を改善するためのおすすめ施術2つ
当院では、眼瞼下垂の名医である院長の真崎が考案した切らない眼瞼下垂術と眼瞼下垂切開法の2つの施術を取り扱っています。
(1)切らない眼瞼下垂術
切らない眼瞼下垂術とは、メスを使用せずに眼瞼下垂の症状を改善する施術です。
身体に負担のかかる施術には抵抗がある
ダウンタイムはなるべく短い方が良いいざという時に手術前の状態に戻したい
上記に該当する患者様におすすめの施術です。
切らない眼瞼下垂については、下記で詳しく解説を行っていますのでぜひご覧ください。
切らない眼瞼下垂手術(埋没式挙筋短縮)
当院の切らない眼瞼下垂術は、院長である真崎が2004年に書籍を通じて世界で初めて公表した手術法であり、約20年改良を続けてきた真崎法という術式で行っています。
眼瞼下垂の名医である真崎は、数多くの眼瞼下垂に悩む患者様に寄り添ってきました。
(2)眼瞼下垂 切開法
まぶたをメスで切開して行う、眼瞼下垂治療のひとつです。
現在 多くの医療機関で広く実施されている眼瞼下垂の一般的な治療法で、その術式は様々です。
眼瞼下垂の「切開法」について詳しく知りたい方は、以下もご覧ください。
眼瞼下垂 切開法
メスによって皮膚の切り取りを行うので、腫れや赤み、内出血などの症状が切らない眼瞼下垂術よりも長くなります。しかし、組織を露出して手術を行うため、挙筋腱膜の状態を見ながら、より精密で確実性の高い手術が行えるメリットがあります。
当院の眼瞼下垂の切開法は、主に以下の2つの術式で行っています。
- 腱膜固定術(挙筋前転術)
- 筋膜移植法
①腱膜固定術(挙筋前転術)
腱膜固定術(挙筋前転術)とは、眼瞼下垂の切開術でもっとも広く行われている術式です。
瞼を開く際に使用する眼瞼挙筋という筋肉の動きが残っている場合に適応する施術で、まぶたを切開し、ゆるくなった腱膜や、瞼板との接続が切れてしまった腱膜を瞼板に再固定します。
②筋膜移植法(きんまくいしょくほう)
筋膜移植法とは、眼瞼挙筋の働きが弱い、又は機能していない場合に用いられる施術です。
主に先天性の眼瞼下垂と診断される患者様が対象になるケースが多く、身体の筋膜(主に太もも、側頭筋)を一部採取し、一方の端を眉毛の上にある前頭金に、もう一方の端を瞼の瞼板につなぎます。
眼瞼下垂の症状は、軽度から重度まであります。重症度によっては切らない眼瞼下垂術の適応にならない可能性もありますのでご了承ください。その場合、切開法をおすすめする場合もあります。
眼瞼下垂の重症度は、医師の診察によって決まります。
患者様ご自身が眼瞼下垂なのか、また重症度はどのくらいなのか気になる方は当院でカウンセリングを行っていますので、ぜひご利用ください。
5、瞼に関する診断は真崎医院がおすすめ
瞼に関するお悩みの診断は、真崎医院がおすすめです。
当院は眼瞼下垂術のカウンセリングや手術の症例件数が多いため、丁寧な診察を行い瞼に関する診断を行います。
また、お住まいが遠方の方は「画像診断」などの方法もございますので、ご自身に合った方法でお問い合わせください。
患者様の相談しやすい方法でのご連絡をお待ちしています。
6、まとめ
今回は、瞼に脂肪がつく原因として腫れぼったい瞼の改善方法を中心に解説しました。
瞼に脂肪がついている状態と眼瞼下垂の状態は、勘違いされる方も多いですが、因果関係はありません。
瞼に脂肪がついていて腫れぼったい印象を受ける場合は、基本的に「二重切開」や「眉下切開」がおすすめです。
もちろん、その瞼による悩みが眼瞼下垂のものなのか単に瞼が腫れぼったいものなのかの判断は、自己判断せずに、専門機関で診断をしてもらいましょう。
目元は他人への印象を強く与える部分です。いつまでも自信の持てる目元を維持できるよう当院は患者様のサポートを行っています。